【フェイスの日誌から】2020年12月のテーマは『身を守る』

児童発達支援・放課後等デイサービスフェイス 管理者の和久です。こんにちは。

フェイスの日々の記録には、いつもやりとりさせてもらっている毎回の連絡帳と、個人別の記録のほかに、全体の日誌があります。
毎日毎日ずっと積み重ねてきて、8年目の今、それはもう「歴史」のようです。
個々の子どもたちの成長や、場のコミュニケーションについての手ごたえも感じています。

以前から、日誌の一部を、この公開ブログでご紹介できればと思っていました。改めて文章を再構成してブログでお伝えする余力はなかなかないのが実情ですが、日誌からの記載なら可能ではないかと。
今はご見学や参観にも、気安くお越しになりにくいこともありますし、フェイスの皆が頑張っていることを、見守ってくださる方々にも、ますます知っていただきたく思っています。
投稿は、おおむね月1~2回。主に、独自プログラムPA(ピーエーの部分の記録を、抜粋・編集した内容をお届けいたします。

PA:パーソナル・アクティビティ。月ごと・週ごとに目標とテーマをもうけ、さらに日毎の主題や個々人のねらいにそって毎日30分間、出席メンバー全員が取り組みます。

初回は、昨年12月のある日の日誌より。

2020年12月のPA『身を守る』

当週のテーマ「伝える」
当日のテーマ「痛さを伝える」

着眼点
伝える・話す場面に合った言葉を使う

ねらい
人を呼ぶ、言葉の真似をする
痛さを表現する
「どこで」「どんな風に」けがをしたか、人に伝える
どこがどんな風に痛いか、質問する

プロセス・全体の様子・次回の課題等
前日のふり返りをし、人を助ける方法と、助けてもらうときにどうしたらいいかに取り組んだ。
けがをした役では「頭が痛い」「転んで打った」などと伝えたり、助ける方は「どこが痛いですか」と聞けるようになっていた。
救急車を呼ぶ場面があったが、119番通報については、分かりにくいことが分かった。
自分一人で呼ぶことは今はあまりないと思うが、一緒に学ぶ機会になった。

最後に、自分の名前や住所、家族の名前、電話番号を復習した。
ひとりひとり書く時間がなかったので、紙に書いてある情報を、声に出して読んだ。
繰り返しおこなっているので、自宅の住所のほとんどを言えるようになってきている。
自分の体を触りながら「足が痛い」「手が痛い」などを一緒に伝える練習をしたり、「助けて」を言ったりもした。
年少者も、スキンシップ遊びの延長で参加することができた。
(PA担当 g)

一日の様子から
学校で何があったのか定かではないが、身体をつらそうにして、いつもは言わないことを口にしている児童がいた。保護者にも様子をうかがっている。成長の最中における気持ちの揺れなど、いろいろなことが関係しているようだ。本人・保護者の思い、学校の様子なども聞き、関わっていきたい。フェイス以外の場所で日々どんな暮らし、過ごしをしているのかを知れる普段の会話や連絡帳を含め、保護者とのやり取りを大事にするようにしたい。
(記録担当 bata)

個人名や固有名詞などは、適宜編集しています。
子どもたち=児童、親御さん=保護者と称しています。敬語表現は用いていません。
写真掲載については、本人・保護者の承諾をいただいています。
(文責 和久)