【フェイスの日誌から】2021年11月

早くも、2021年、年末になってしまいました。(1日が、1年が、早い。)
少し前ですが、晩秋を迎えた11月の子どもたちの様子をお届けします。
11月は「運動」をテーマに体を動かしたり、自分の体について知っていく取り組みをしました。
ある日の日誌から2編です。

新年は、5日(水)からオープンです。
みじかい冬休み。大事な時間を過ごしてほしいです。

そして、元気に再会できますように!

ゆっくり体をのばす

着眼点
ゆっくり体を動かす・伸ばす
引っ張る
「丁度いい」がわかる

ねらい
ヨガのポーズを見ながら真似る
伸びているところ、伸ばしているところを意識する

プロセス・全体の様子・次回の課題等
休み明け、活動を始めるまでに時間がかかった。
広く場所を使おうと考え、1階も使うことにした。
パソコンでヨガのポーズを紹介する動画を見ながら体を動かした。
大人も一緒にすることで、A君は意欲的に取り組んだ。
2階では、初めにどんな動きがあるのか、じっくり動画を見てから、体を動かすようにした。
年長者は、動画を見たことで見通しが持ちやすくなり、腕や脚を伸ばす、息を吐くなど声掛けだけでできる部分があった。 年少のB君は。動画よりも年上の子たちの動きを実際にみることで体が動かしやすくなった。
最後に電気を消し、あぐらをかいて目を閉じリラックスする時間をとった。
力が入っている子がほとんどで、やはり脱力が難しいようだ。
(PA担当:K)

一日の様子から
A君が早くに来てC君の帰りを待っていたが、C君の帰りは遅い。
支援学校の子どもたちが帰ってくると、初めの準備やおやつと慌ただしくなった。
気持ちがたかぶった子もいたので、夕方まで個別で過ごす時間をとった。
C君の帰りを待っていたA君は、念願かなって一緒に公園に行って遊び、体を動かす時間が持てて嬉しそうだった。(記録担当:み)

腕相撲・指相撲

着眼点
体の部位がわかる
力の加減が分かる
体を知る

ねらい
指の名前の確認
2人組で対戦する
対戦したい人を選ぶ

プロセス・全体の様子・次回の課題等
一週間取り組んできたことを振り返った。
指の名前は定着が薄く、なかなか思い出すことができない。
右左違うものを出すジャンケンや、グー・チョキやチョキ・パーを胸元と前に交互に出すなどの動きをした。
ゆっくりならリズムよくできる子も、スピードアップすると、思ったように動かすのが難しいと感じていた。
しっかり指や腕を動かした後、腕相撲と指相撲。
腕相撲が苦手というD君にE君は「強い相手と対戦すると強くなれる」とアドバイスをした。
最強はE君とF君で、大人も歯が立たない強さであった。

2人の対戦は互角で、勝敗がつかなかった。
他の子たちにも自分流のコツやテクニックがあり、対戦が盛り上がっていく。
指相撲では、D君が勝ち抜き戦を提案し、いろいろな人が対戦した。
腕相撲のやり方がわからなかったC君は、力を入れる方向やどうしたら勝てるのかがわかると、目一杯力を入れて、勝つことも出来、自信につながったようだ。
(PA担当:K)

一日の様子から
風邪気味の子が増え、その子たちの外出は午後からに調整し、室内では少人数でゆっくり過ごした。
土曜日は人数が多くなっても比較的穏やかに過ごし、それぞれの遊びもまとまって落ち着いているように感じる。
おやつの時間も、「しっかりおやつを楽しんでいる」感じがした。
放課後の疲れや緊張もないからなのか。
また、午前中はゆったりと始まり、フェイスに到着後、20分ほど「何もしない時間」があるのがいいのかとも思う。
土曜慣れしていない子たちが出席していると、何かして遊びたい気持ちが大きく、朝一番からエネルギーの高さを感じるので、どのパターンも面白い。
年長者の落ち着きが年少児に伝わり、いつの間にか全体が落ち着く感じは、異年齢で過ごすフェイスの魅力の一つだと改めて感じた。
(記録担当:g)

*
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

フェイスは2014年の春から、日常の暮らし中で、子どもたちが仲間と場や機会を共にしながら育み合っていく・・・そんな実践を重ねてきました。
変化や困難を経験したりかわしたり・・、オレたち結構イイ線いけてるかもよ、ってところです。
そして、8年目になる今年も、大事な出会いがありました。
身を寄せ合い、互いの意気を感じ、それぞれに同じ時間を生きていくことの大切さ、貴重さを、今改めて切に感じています。

2021年も、子どもたちとこの場を支え、励ましてくださった皆さん、本当にありがとうございました。
子どもたちも、お疲れ様、ありがとう。
来年も、元気で、じっくり生きていきましょう。(W)


      駆け足の子ども時間