雑木林を大航海 (2022年初の会員企画)

久しぶりに再会した仲間たちと、泉北ニュータウン核心地、その一隅に残された雑木林スポットに分け入りました。
冒険遊び場ちょっとバンの森)

生誕37ヶ月のこの老師は、杖(つえ)となる枯れ枝を見出し、おのずからうまく扱って山を漕ぎ出しました。
もうひとりは、大鹿の角のような銛(もり)のような大枝をたずさえて、狩人のごとく漁師のごとく、ともに大波を渡っていきます。
二人の冒険、大航海です。

都会の片隅、森の中の大海を漕ぐ

いかにも、世界と時空をつなげているのは、この者たちなのであるよ

・・・と、かたわらに居る私の心も、ワールドワイドに作用したわけです。

一日子どもたちと過ごしていると、時間が経つごとに、どんどんのびのび自然に馴染んでパワーが湧き出てくるのを感じます。
一人ひとりが面白く、たくましく、また愛おしさもひとしおとなる黄昏時です。

1/22(土)、ひと月ぶりの会員限定企画の活動でした。お昼ご飯は筑前煮(Tickzenni)でした。
2月は味噌仕込みを企画しています。
今回延期した谷脇さんの紙工作も、実施できるかもしれません。
来春からは、会員外の子どもたちや地域の方々にもご参加いただけるよう、準備をすすめてまいります。

ここからは、少々説教がましいと思いますが。

子どもが「山」に入るとき、リーダー役は、初めに先導したり手を添えたりするまで。
見本を見せるのも、ほんの出だしだけ。
あとは出来るだけ、子の手を取らないこと。

要らぬ手助けは、バランスを崩すもと…いえその前に、自分で足場をさぐることさえ分からなくさせてしまう。
何かと他人に依頼するニンゲンにしてしまう。大げさな話ではないです。
危なくもないのに「危ない」だの、すべっていいところで「すべる」だの、子も自分も、勘の狂うことこの上ない。
やかましくせず、つとめて静粛に居ることです。

後ろに離れて、転んだり滑ったりするのを待ち構える。さわらず、支える。
子らは、身体の動かし方をすぐに心得ていきます。
自分で転ぶ分には、たいしたケガにはなりません。大丈夫。

かくいう私自身、そんな支えの行ないをほどこしている間、自分の中の、傷ついたままだったり足りてなかったりした何かが、輪郭をもちながら少しずつリカバリーしていき、自分自身が、社会の中のおとなとして成熟していけるような、そんな心地がしています。

それでも、どうしてもハラハラする場合、自分でも耳障りなほどの声がけをしてしまう時には・・・、自分が一体何を恐れているのか、目的はなんなのか――自身の力で山を登り、坂を下る子どもの姿を自分のこころに反響させて、あるいは無に近づけて、自分の心を映し見る時間にできればいいですね。

わく(^J^)